今日のおすすめ本 スリル満点な空の旅を満喫してみる
「見たところすがすがしい、心にしみるその空が、じつに海底とおなじ死の世界だった」
こんにちは、きみどりです。
先日高速道路を走っていたら、白いスニーカーが道路ど真ん中にぽてっと落ちていました。
きっとなんかしらのカーチェイスの果てに、敵の車のボンネットに乗った主人公が落としてしまった物に違いありません。
そんなピンチに見舞われることのない日常に感謝しつつ、それ以上のスリルを味わえる本を今日はご紹介します。
超音速漂流 著 ネルソン・デミル トマス・ブロック
【中古】超音速漂流 (文春文庫) デミル,ネルソン、 ブロック,トマス、 DeMille,Nelson、 Block,Thomas; 博基, 村上 価格:351円 |
〈あらすじ〉
サンフランシスコ発日本行きトランス・ユナイテッド航空52便。美しい青空を飛ぶこの飛行機に誤射されたミサイルが直撃した。
機長たちは死亡し、酸欠による脳損傷で乗客が凶暴化する中、無傷の乗客はたったの5名。13歳の少女リンダ、スチュワーデスのシャロンとバーバラ、家族連れの父ハロルド、そしてアマチュアパイロットのジョン・ベリー。
生還のため必死で奮闘する彼らだが、地上では事故隠蔽のため、機を生存者諸共墜落させる計画が進行していた。
ーおすすめポイントー
最後の最後まで手に汗握るピンチピンチピンチの連続
状況だけでなく内部の人間すら敵という、一ひねりあるパニックサスペンス
舞台は上空3万フィート、高度約9000メートルの空の上になります。
ミサイルの通過した後の機内はまさに地獄。
機内には窒息や心臓が破れて死んだ人たちや、脳損傷により生ける屍のような状態の乗客が溢れています。彼らは原始的な本能しか残っていないため、他人に対して非常に凶暴。特に元副操縦士だった男は、操縦席が自分の居場所だったことだけを覚えているため、執拗に操縦室へ襲いかかってきます。
それだけではありません。わからない自分たちの居場所、墜落させようと誤誘導してくる管制室、使い方のわからない飛行機の操縦装置、そして刻一刻と減っていく燃料。
誰も助けてはくれない空の上で、次から次へと襲いかかる絶望的な状況をどうやって回避していくのか。
そして、自分たちを殺そうとしてくる管制室の人間たちに一矢報いてやることはできるのか。一度この本を開いてしまえば、それを知るまで閉じることができなくなること請け合いです。
頼もしくクレバーなアマチュアパイロットのベリー、可愛い少女リンダ、機転の利くスチュワーデスのシャロン、強気なバーバラ、優しい父親のハロルドといった個性豊かな生存者たちと一緒に、あなたも青い空の上の地獄を経験してはいかがでしょうか。
【中古】超音速漂流 (文春文庫) デミル,ネルソン、 ブロック,トマス、 DeMille,Nelson、 Block,Thomas; 博基, 村上 価格:351円 |
本当のところ白いスニーカーはなんで落ちてたんでしょう?