きみどり色の本棚

面白い本や趣味を探している人のためのブログです。エンタメ小説を中心に映画や漫画等も紹介していきます。

今日のおすすめ本 不可思議で優しい詩の世界を見てみる

「二十億光年の孤独に 僕は思わずくしゃみをした」

 

 

こんにちは、きみどりです。

今日はプールで泳いできました。

水泳やってて妙に好きな感覚が、水から上がった時のずしっと体に重力がかかる感覚です。ぷかぷか浮いている状態も気持ちいいのですが、あの妙な感覚、地球と似てるけど少しだけ違う星へ到着したらこんな感じなのかなーなんてちょっと面白くなったりします。

 

今日はそんなちょっと不思議な感覚が体験できる詩集を紹介します。

 

はるかな国からやってきた 著 谷川俊太郎

 

はるかな国からやってきた [ 谷川俊太郎 ]

価格:1,620円
(2019/3/6 15:45時点)
感想(2件)

 〈概要〉

詩人、谷川俊太郎の詩集の中から選び抜かれた詩集傑作選。

瑞々しい若者の溜息、お父さんの願い、子供の決意、人としての在り方、そして神様の独白。

「詩人のふりはしているが、私は詩人ではない」と自ら述べる詩人が、優しい言葉で届ける不思議でほんの少し寂しい世界。

 

ーおすすめポイントー

詩だけれど易しい文章

内容もわかりやすいものが多い

 

 

「このはるかな国からやってきた」の中から「かなしみ」という詩をご紹介いたします。

 

あの青い空の波の音が聞こえるあたりに

何かとんでもないおとし物を

僕はしてきてしまったらしい

 

透明な過去の駅で

遺失物係の前に立ったら

僕は余計に悲しくなってしまった

 

 この詩を国語の教科書などで見たことがある方もいるかもしれません。

他にも「生きる」や「二十億光年の孤独」といった代表的な詩は、メディアに取り上げられることも多く、中には合唱曲の歌詞になったものも。

 

谷川俊太郎さんは普遍的で身近なモチーフの詩を書くことが多く、特に「はるかな国からやってきた」には子供にも大人にもわかる詩が多く編集されています。

しかし、「かなしみ」という詩からもわかるような少し寂しげで不思議な世界がすべての詩に広がっており、読者をその世界に連れて行ってくれます。

 

地球とよく似た、けれども別の惑星に連れて行ってくれるような感覚になれる不思議な詩の世界、覗いてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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感想(2件)