今日のおすすめ本 粋な江戸の住人気分になってみる
「てやんでぃ、べらぼうめぇ、こちとら江戸っ子でい、気が短けぇんだ、もたもたしゃがると鼻の穴へ屋形船を蹴込むぞ、すっとこどっこい、おとつい来やがれ、ぼくねんじん」
こんにちは、きみどりです。
私は生まれも育ちも東京のため、地方の方言や文化に憧れがあります。特に方言。
例えば「いいじゃん」っていうより「ええやん」とか「よかね」っていうほうが独特の温かみが感じられる気がします。
でもでも、東京にも独特の面白さがあるはずだ。まずは江戸までさかのぼって昔の東京を覗いてみよう。
そんな思いで東京観光するのにぴったりな本を紹介します。
一日江戸人 著 杉浦日向子
価格:561円 |
〈あらすじ〉
現代の江戸人、杉浦日向子さんによるエッセイ。江戸におけるモテの基準、風呂の入り方、三大美人に大泥棒、将軍の一日スケジュールから春画の味わい方まで、江戸の暮らしの上から下までがこれ一冊でよくわかる。著者のイラストたっぷりの深くて軽やか江戸の案内書。
ーおすすめポイントー
江戸人の懐事情から将軍の暮らしまで様々な文化を一気読み
イラストふんだんわかりやすい
江戸時代といえば、水戸黄門や暴れん坊将軍などテレビでもお馴染みの時代です。
なんとなく活気があって、刀を下げた人が歩いてて、お殿様はふんぞり返って豪遊している・・・・・。そんなイメージがふわっとある方もいるのではないでしょうか。
しかし本当に殿様暮らしって何食べてたの? どんな人がモテたの?そんな疑問が一発で解決するのがこの本です。
例えば、江戸で一番モテた「江戸の三男」は、火消しの頭、力士、与力の三つです。
今でいう、消防士さんのリーダー、バリバリのスポーツマンがモテたのはわかりますが、与力といえばいわば公務員。しかも家柄でいえば将軍に拝謁できるエリートのお役人です。そんな体制側の人間がモテたのはなぜか?答えは52ページにあります。
このようにちょっと不思議な江戸ワールドを、表紙にもある杉浦日向子さんの可愛らしいイラストたちが案内してくれます。
小説や漫画を描く方には江戸時代の暮らしを描写するのに役立つかもしれません。
時代劇だけではなく寿司や、銭湯といった現代にも通じる文化の発祥である、江戸の世界。この本一冊読めば、現代にいながらあなたはもう江戸の住人です。
価格:561円 |