今日のおすすめ本 一生懸命な男の恋を応援してみる
「なにかに本気でとりつかれるってことはさ、みんなが考えてるほど、ばかげたことじゃあないと思うよ」
今日は絹糸のような冷たい雨が降っています。
そこそこ強い雨だと、心の中の小学五年生が大暴れして外に飛び出していきたくなるきみどりですが、今日は肌寒いので小学五年生も大人しくなっています。
そんな今日のおすすめ本は
肌寒い雨の日でもちょっと微笑ましい気分になれるお話です。
価格:464円 |
〈あらすじ〉
ジュゼッペは町のみんなから「トリツカレ男」ってあだ名で呼ばれてる。一度何かやると朝昼晩そればっかりになっちゃうんだ。オペラに三段跳び、探偵ごっこ、昆虫やサングラス収集、おまけにハツカネズミの飼育なんてのもある。だけど彼はいつも一生懸命。そんな彼はある日、寒い国から来た風船売りの女の子に恋をしたんだ。その日から悲しみに凍った彼女の心を温めてあげようとジュゼッペの東奔西走が始まった。
-おすすめポイントー
おとぎ話のような優しい話
彼女のピンチを助ける方法にわくわくできる
薄い本なのでさらっと読める
タイトルはホラーのように不穏ですが、中身は童話のような語り口の可愛らしいお話です。
やせっぽちで童顔な小男ジュゼッペは一度物事を始めると、とりつかれたようにそればかりになってしまいます。
オペラにはまればいつでもどこでも歌を歌いまくりますし、三段跳びを始めたら、全国大会に出るレベルにまで頑張ります。外国語の通信教育を始めたら、15か国語をマスターしたりします。そんな彼は町のみんなから、ちょっと迷惑がられながらも愛されて生きています。
可愛いヒロインである風船売りのペチカには気がかりなことがたくさん。
二年も病気で寝たきりのお母さんもいれば、多額の借金があり、風船売りをしようにもギャングが広場を占領しています。それになんといっても彼女には忘れられない男の人がいます。
そんな女の子によく言えば一途、悪く言えば熱しやすく冷めやすい男が恋したら?
相棒のハツカネズミに助けられながら、どんなことでもし始めます。しかも今まで培った技術を全部使って。
オペラに三段跳び、探偵ごっこ、昆虫やサングラス収集、ハツカネズミの飼育でどうやって助けるかは読んでからのお楽しみ。きっと一生懸命な姿に応援してあげたくなることでしょう。
わくわくできるこんな恋物語、薄い本なのでさらっと読むのにお勧めです。
寝る前などにちょっと読んでみるのはいかがでしょうか?
価格:464円 |